Webデザインの配色における注意点
Webデザインにおいて配色は、非常に大きな役割を持っています。
そのため、使い方を誤ると、ユーザビリティーを低下させるおそれもあります。
そうならないよう、Webデザインの配色における注意点を知っておきましょう。
一つ目は、「メインカラーに赤を気軽に使わない」。
色を感じる視細胞の中には、緑や青よりも赤に反応する物のほうが多いという研究結果が報告されています。
つまり、人間の目は赤に反応しやすいということが、学術的に証明されているということです。
実際に、現実社会でも信号の「止まれ」の色や警告文などにおいて、赤は注意喚起のための色として使われており、Webデザインにおいてもエラーメッセージなどに引き継がれる形となっています。
しかし、このような赤に対するイメージがしっかり形成された状態で、Webサイトなどのメインカラーに赤を用いると、当然ながらインターフェース上に占める赤の割合が多くなります。
結果として、エラーやアラートなどに気づきにくくなり、情報の視認性に悪影響が出るおそれがあるのです。
二つ目は、「文字の色に青を使わない」。
Webサイトでは、リンクテキストに青が使われるという状況が長く続いてきました。
現在においては、青以外の色も使われるようになってきていますが、それでもこれまでの歴史的な経緯などにより、文字の色が青だと反射的にリンクテキストだと思ってしまうというケースは、十分にありえます。
ですから、特に意味もなく文字の色を青にするのはやめておいたほうがよいでしょう。
三つ目は、「薄すぎる色は使わない」。
Webデザインを行ううえで、薄いグレーのように明度や彩度を下げた色を使うことは、視覚的な負担を減らすなどといった効果があります。
しかし、モニターの色味などによっては、あまりにも薄い色は正しく表示されないことがあります。
せっかく細かい部分までデザインしても、想定どおりに表示されなくては無意味なうえ、無駄な余白が生じたりするおそれもあるのです。